八月九日

男の意気地「貧しい音楽」は
知らず知らずのうちに読ませてしまう

二回読ませるところがある
三回読ませるところがある
膝を打たせるところがある
笑ってしまうところがある
泣けてしまうところがある
叫びたくなるところがある

読み終るのが惜しくなる
生きる望みが湧いてくる
斎藤ハイム主人に会いたくなる

中村町の松風を聞く横浜市
主人は細君と住んでいる
主人は酒が好きである