summit & 文学フリマ

もう11月かー。今年の酉の市は二の酉までしかないけど、週末に当たっているので、東京方面から遊びに来たい人は連絡ください(私信)。

今月はライブ少な目で、今週末のコレ↓で終わりです。大島輝之マンスリー企画もそろそろラストで、大体半分くらいは見に行けた(あるいは出てた)んだけど、毎回オモシロい人を集めてて、内容はほんと素晴らしいんだけど、こういうのを一介のミュージシャンがキュレイトしないといけない、ミュージシャンじゃないとやらない、っていうのは、やはりどうかと思う。制作側の人間、批評側の人間はどこで何やってるのか? 自分でいい音楽見つける気は全くないのかね。

HB、ジマツブ、どちらもカリっと硬質かつ広がりのある高性能アンサンブル・グループで、同時に見られるのはかなりのことですぞ。大谷大島はデュオで大島の曲をやりまーす。

summit2007 vol.11
11/9金
渋谷公園通りクラシックス
http://www.radio-zipangu.com/koendori/

前売り2000円,当日2500円
19:00open 19:30start

前売り予約は日時、お名前、人数を明記の上[summit2007@hotmail.co.jp]まで!

●Jimanica×Amutsub
2005年11月にアルバム”Entomophonic”で鮮烈なデビューを飾ったドラマーJimanica。その後の活躍は目覚ましく、不破大輔(渋さ知らズ)、ダモ鈴木、勝井祐二、芳垣安洋(ROVO)、中村達也、福岡ユタカ、ホッピー神山など、錚々たるメンツとの共演、対バンを経る。昨年からは同じくドラマーのItoken、ビジュアルアーティストYmgと共にユニットd.v.dを結成。金沢21世紀美術館や森美術館、韓国、ヨーロッパのメディアアート系フェスティバルなどでの公演実施/予定等、クラブシーンのみならず現代美術の方面でも注目を集めている。
そうした活動の中で出会ったトラックメイカーAmetsubは、昨年PROGRESSIVE FOrMよりアルバム” Linear Cryptics “をリリース。暗く美しい独自の世界観を持ち、まるで情景を描写する様な楽曲は多くのファンの支持を得、Nick Luscombe、Jay Haze、Christopher Willits、Team Doyobi、DJ TASAKA、Luomo aka Vladislav Delayなど国内外の先鋭的なアーティストと共演してきた。
そんな二人が今回Jimanica×Ametsub(ジマニカ×アメツブ)というユニットを結成し、07年8月29日に2人のセッションを記録したスペシャルアルバム”Surge”(mao DDCM-5021)を発売。
9月9日に行われた代官山UNITでのデビューライブ(共演はクラムボン、toe、PARA)で早くも高い評価を得るなど、Jimanicaの激しく表情豊かなドラミングと Ametsubの繊細なトラック、そしてリアルタイムのドラムエフェクトが織りなすライブはインドア/アウトドアを問わずリスナーの心をわしづかみにする。

Jimanica official site
www.jimanica.com

Ametsub ofiicial site
www.drizzlecat.org

●HB
maki999を中心に2004年12月に結成された女性ミュージシャンユニット。 異なる フィールドで活躍するミュージシャンが集まり、2005年には フジロックフェスティバルに出演。 その後、ゲストやサポートを迎えながらたびたび編成を変え、maki999(drums &glocken)、muupy(percussion& didjeridoo)、tucchie(bass)の3人編成に至る。

サウンドの核となっているのは、ドラムとパーカッションによって構成される 緻密なポリリズム。そこにベースやグロッケンのループをアナログに積み重ね、 独特のグラデーションを作り出している。偶然の瞬間が連続するスリリングな 展開のライブはクラブシーンでも定評があり、テクノやエレクトロニカ、ダブの手法等を取り入れながら、独自の音楽を追求している。

●Sun Project(大島輝之+大谷能生)

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もういっちょ、週末にイベントあります。

『大谷能生のフランス革命』(以文社、二〇〇七年十二月or二〇〇八年一月刊行予定)、および『マイルス・デイヴィス研究(仮)』(エスクワァイア・ブックス、二〇〇八年一月刊行予定)という二冊の近刊も大詰めなのですが、ここで新たにもう一冊! 誰にも頼まれてないのに書き下ろしの批評誌を作りました。佐々木敦さんと木村覚さんと一緒で、タイトルは『ベクトルズ』。以下、佐々木さんのblogから↓

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「ベクトルズ」は「オーラル・クリティック・マガジン」です。すなわち「話す=批評」の実践的試みを多角的に追求してゆこうとするものです。そのコンセプトに従って、創刊号は僕ら3人の鼎談、順列組合せによる3つの対談、そしてゲスト・インタビューイを招いた3つのインタビューによって構成されています。
当初は少部数を印刷する予定でしたが、あまりにも内容が膨らみ過ぎた為、PDFファイルをたっぷり詰め込んだCDRという形で発行することにしました。CDRといっても盤面印刷を施し、ちゃんとプロの業者にディスク・コピーを依頼したものです。

「ベクトルズ第1号」のCDRには、以下のデータ・ファイルが収録されています。

PDFファイル(Adobe Readerが必要です)
●「ベクトルズは何をするのか」大谷能生+木村覚+佐々木敦
●「明滅する記憶・物語・役割をめぐって」木村覚×大谷能生
●「物語の力、形式の魅力」大谷能生×佐々木敦
●「身体・原理・政治」佐々木敦×木村覚
●「『しんぱい少年』をめぐる、いくつかのやりとり」常樂泰(身体表現サークル)×大谷能生
●「プレイ×プレイ」d.v.d×木村覚
●「《写真機械》としての人間」ホンマタカシ×佐々木敦
●プロフィール&あとがき

AUDIOファイル(MP3形式)
「ベクトルズは何をするのか」音声版その1
「ベクトルズは何をするのか」音声版その2
「ベクトルズは何をするのか」音声版その3

+オマケ

記念すべき「ベクトルズ」のプロローグでもある3時間に及ぶ三者鼎談をはじめ、すべてが超ロング対談、超ロング・インタビュー。PDFで270ページ、総文字数20万字という圧倒的ヴォリュームの一枚です。はっきり言って、これで定価1000円は安いのではないかと。

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大谷×常樂(身体表現サークル)だけ、実は「オーラル」ではなく、メールでのインタビューから構成されているものになっております。原稿量がとにかく膨大で、まー、1000円だったら買いでしょう! と言っておきます。

んで、これをどこで売るか、というと、なんと、同人誌即売会で売るのですよ。11・11(ポッキーの日)に秋葉原である「文学フリマ」にHEADZ名義で出店します。

http://bunfree.net/index2.html

ワタクシも売り子として朝から店番やりますよ。エスプレとかも持ってこうかな。しかし、この年になって同人誌作って即売会に出ることになるとはさすがに思っていませんでした。サイトにある参加サークルの見出しを読んどるんですが、まったく現在接点がない世界のようなのでワクワクしております。コスプレとかしようかな。袴はいて、「長谷川辰之助です。」とか。