夜、masリハの後、新宿から車に乗って岐阜へ。移動する車体に乗って新宿から岐阜に行く事になんの意味があるのか。すなわち、A地点からB地点に移動するのが、どうして愉快なのよウ。ドライブなどというものはすべからく禁止すべきである。車中にて、バイバインの雫を「うっかり地球に落し」でもしたら…などと考えているうちに、あまりのスケールの大きさにいきなり胸一杯の恐怖におそわれてパニックになり、このまま車から無事に降りられたら死んでもいいと思っているうちにぼうっとなって就寝。これが噂のバイバイン不眠療法である。バイバインを落とすものはなるべく大きいものの方が良い。例にあげた惑星よりは、恒星の方がいいだろう。あるいは、逆に微小なものでも良い。微小な音にバイバイン/細かな音が群れている/そんな音。
目が覚めたら大垣に無事到着していて一安心。Otonotaniにはootaniが入っているので(いま気がついたが「not ootani 」で「otonotani」じゃないか! 縁起よくない!)縁起がいいと思う。スキー場のゲレンデ上に広がる快晴の秋空を眺め、いまこのときにも宇宙の果てで増殖しつづけている栗まんじゅうのことを思いながら演奏。照明が格好よかったそうだが、ステージ上では全然分からなかった。バンガローでは合宿(モルト)で得た経験を生かし、炭火起し隊長として1990年のケヴィン・シールズばりに頑張る。しかしここで栗まんじゅうに関する重大な報告が携帯に! 今年は外のベンチで居眠りして風邪をひくこともありませんでした。帰りは岐阜駅まで送ってもらって新幹線で。あっというまの三日間だった。