M/D(またまた/デスコが)

・先日およそ10年ぶりに奇跡の復活を果たし限定入荷後瞬殺でソールド・アウトした「月刊デスコ」の十二号目が届けられました!!!! 特集は「ホワイト・ノイズ」。ホワイト好きもノイズ好きもマストのアイテムで万引きorDIE!!! 今月25~27日におこなわれる以下のイベントの予習としても必須!!!

http://www.komp.jp/08_3_25.html

・「RH」という批評誌に原稿を書きました。新創刊ですね。「CDの向こう側を探る」というタイトルで、吉村光弘「and so on」、直嶋岳史他「septet」、杉本拓「doremilogy」、角田俊也「間口港の低周波」、HOSE「HOSE」について書いています。

http://assaito.blogzine.jp/assaito/

・エクス・ポ2号。無事出ましたね。順調。「さよならの言い忘れ」第二回。今回は別紙で封入というスペシャルなかたちで(笑)お届けします。

・入稿済んで?から?まだ編集Tから連絡がないのだが、「M/D」は本当に4月までに出るのだろうか…

・「大谷能生のフランス革命」、無事に書店に並んでいるもよう。

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・で、発売記念ライブ! ではありませんが、3/9に高円寺でライブやります。昼です。

2008年 3月 9日

大谷・康・池上トリオ

茶房 高円寺書林
東京都杉並区高円寺北3-34-2
http://kouenjishorin.jugem.jp/

・大谷能生 (サックス)
・康勝栄(ギター)
・池上秀夫(コントラバス)

15時開演 (昼の三時です。)
1000円+オーダー

よろしくお願いします。ほぼ三世代トリオで完全即興演奏です。

M/D(見本が/出来たよ)

『大谷能生のフランス革命』、刷り上ってきました。できたてホカホカです。

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画像はこちらから。 http://d.hatena.ne.jp/francekakumei/

こうやって写真で見ると、なんとなく文庫サイズにも見えますけど、実物はかなりデカイです。

平積みになってたら目立ちそうだな。楽しみです。各書店のみなさまなんとかよろしく。

3月6~7日には配本される予定です。

日記

8月19日 午前10時に起こされて、次のアルバム・プロモーションのための会議に出席させられる。どの案も愚劣の一言。バカが。昼食後3時からコロムビアBスタジオで二回目のセッション。ツアー中に見つけたという新しいギタリストが(また!)一人増えており、しかもアフロ。トラック・シートを書き直す。いい加減にしてくれ! でもプレイは意外と良い。もしかすると拾い物かも?

…みたいな日記を、彼がこまめに付けていて、残された遺品の中から見つかるといいなあ、と夢想しています。合掌。Teo Macero (1925-2008)

『M/D』

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フランス革命出版も間近にせまってきましたが、懸案のマイルス本もようやっと再校までたどりつきましたよ…。

『M/D    マイルス・デューイ・デイヴィス三世研究』 (菊地成孔・大谷能生 共編著 エスクワイア・ジャパン)  

800pオーヴァーの、はっきりいってとんでもない本です。質量ともに。3月末日あたり発売予定なので、仏革ともどもよろしくお願いします~。

春一番に黄色い砂が混ざっているような。

ニッパチは

棚卸しだ決算だお盆だ更新だなんだと忙しいので、お座敷が掛かる日が減る。と昔から言われているわけですが、確かに今月は人前仕事が少ない。週末のこちらでおしまいです。

http://falldays.exblog.jp/7160654/

「憂鬱と官能」講義の生徒さんでもあった杉本君のバンドにゲスト参加。ちいさい曲をたくさんやる感じでしょうか。アコースティックで、くつろいで。

今月は家にいる時間が長いので、

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こんなだったり

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こんなだったり(食べ終わってご機嫌。後光が差してる)

して遊んでます。

大谷仏革造本

出来てきました!

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ばかばかしくも格好良い表紙になって大満足です。

デザインのAlliance Portのみなさま、ありがとうございました!

配本日、値段などの詳細は明日にでも。

来週完全入稿です。

妙なキメセリフ

Soul’dOut の新曲の中の、「クリストファーーー・コッロンブス!」っていう部分。いいですね。

明日ライブです。二度目のsim+大友良英。

前回はリハ中にメイン・スピーカーが原因不明のまま二度飛ぶという非常事態があり、モニター用のスピーカーを急遽外向けに配置するなど、本番でも落ちたらPCは放棄してそのまま即興で乗り切ろう。とみんなで言ってたんですが、さすがに本番は大丈夫だった、というなかなかスリリングなライブですた。今回はトラブルないといいな・・・。

青山の「月見ル君思フ」で19:00~STARTです。

http://www.moonromantic.com/

これからリハ行ってきます。

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今日はさかなだ

すかさず

「日本の電子音楽」即日注文入り、またも品切れですゴメンなさい。

さきほどカワサキさんにうかがったところ、ついに版元でも品切れのようで、アマゾンでは1.5倍からのプレミア価格がつきはじめている模様です。店頭在庫を逃すともう二度と手に入らないかも!? 以下のネットショップへ急げ!

http://aiikusha.co.jp/
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4750002704.html
http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0275000270
http://www.psfmm.com/product/10430
http://diskunion.net/rock/ct/detail/EXP350

えー、どうしてもオマケCDR欲しい人は、本を買ったことをなんらかの形で証明したメールをCONTACTから送っていただけば、なんとかするかもしれないし、しないかもしれません。うにゃ。

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(自分の名前を上に乗って確かめ中)

新商品のお知らせ その他

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SHOPに動きがありましたよ。まず『日本の電子音楽』(川崎弘二著、大谷能生協力)2冊だけですが再入荷しました。まだオマケありますぞ。どうやらAmazonでも品切で、セコハンプレミアつきはじめてる模様?です。

http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4750002704

名古屋Tokuzoに置きっぱなしにしてたfeep / 「The Great Curve」を引き上げてきました。mao社長の許可が出たのでこちらで販売いたします。久々に聴いたらかなり格好良かった!

あと、Improvesed Music From Japan 鈴木美幸さんにお願いして、大谷が編集した「Improvesed Music From Japan EXTRA 2003」のストックを送ってもらいました。2000年代初頭の若手インプロヴァイザー特集ということで、多くのインタビューとCD2枚ついて¥2000。若手じゃないですが、山内桂さんのソロ演奏も収録されてます。

よろしゅうに。

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さて。

http://d.hatena.ne.jp/musicincolours/20080120

ご意見ありがとうございます。

「貧しい音楽」に収録された「『複製技術時代における芸術』へのノート」は、1999年8月に出版された「エスプレッソ8号 特集:Guitar me pop」へ寄稿するために書かれたもので、当初同人の希望は、前号に掲載された「音楽における抽象と具象1」という原稿の続き、というか、そこで広げられていたトピックの絞りを狭めて、さらに突っ込んだかたちで書いて欲しい、というものでした。その意見に沿って、確か最初は絵画と映画とヴィデオ作品とマンガ作品の、それぞれのメディア的特徴の違いについて書いてみたように思うんですが、その時点では資料不足もあって、あんまり面白い原稿にはなりそうになかった。うーん困ったなあと思いながら締め切りを先延ばしにしていたところ、たまたま古本屋で、岩波文庫に入った「ベンヤミンの仕事2 ボードレール他5編」を拾い、晶文社版の著作集はかなり昔に手放して生活費に当ててしまっていたため、随分久しぶりにベンヤミンの邦訳を読むことになった訳ですが、以前あれほど熱心に読み、大体その内容は分かっていると思っていたことが大間違い。簡単には要約出来ない細部がたくさん目に入って来て、これはせっかくだから少し丁寧にメモを取りながら読んでいこう、と、野村修氏の訳を一文一文、紙に目をこすりつけるようにして書き写しながら、逐語的にこれから発展させられそうなアイディアをその横にノートしていったのが、あの文章になります。

その時心がけていたのは、先行者の解説や出来合いのトピックになるべく頼らず、まず自分の目でベンヤミンのこの文章の後を正確に辿ってみる。細部を端折ることなくまずこの文章の全体をプレパラートの上に載せて観察し、そうやって後に、他の読み手が、その文章のどの部分を重要視し、この論文をどのように要約・解説しているのかを確認してみよう、ということでした。

そうやって一文一文を書き移しながらベンヤミンの文章を読んでいくのは非常に楽しい作業で、後半に行くに従って、ノートを付けなくても、本文を書き移しているだけで大分見通しが良くなり、もっともらしい解説を書かなくてもすむようになりました。せっかくだからと思い、多少「エスプレッソ」寄りにノートの内容を整理し、清書して、読書のドキュメントとして、約束の論考の代わりにエスプレッソに掲載させてもらったのがあの原稿だ、という訳です。

『貧しい音楽』を編む際、「エスプレッソ」時代の原稿を再録するという章の中にこの原稿を載せるかどうかについては、編集者と若干の話合いがもたれました。結局収録することになったのは、出来るだけさまざまフォームで書かれた文章を載せたい、という両者の基本的な希望と、エスプレッソという音楽批評誌にはこういった原稿も載っていました、ということを記録として残しておきたい、という気持ちが強かったからです。

『貧しい音楽』に掲載されている文章は、すべて、一般の読者に広く読まれることを想定して書かれています。また、それらの文章は、そのテーマ毎に、そのテーマに相応しい文体とフォームとを発明するところから、書き進める為の作業がスタートしています。また、音楽を語るに当たって、現代思想的なタームを持ち出して解説した気にならない、ということも徹底させています。

これらはすべて、「読書という楽しみ」に対する配慮から生まれてきた姿勢です。

極端に言うならば、書かれている文章の内容が、その形式から切り離して引用することが難しい――簡単には人の役に立たないような内容のものを書くことが、この本における一つの目標となっています。なので、もし、『貧しい音楽』に書かれている事柄を使って、アカデミズムに向けた文章を書こうとする方がこれからいらっしゃった場合、これは学内で認められるような形式で書かれたものではない、ということを充分に意識された上でなされるよう、お気を付けて。こうした原稿は学校ではリジェクトですよ。

『貧しい音楽』には、テーマは大体一緒ですが、さまざまな形式・文体による文章が収められています。読者のみなさんがそれぞれ、噛み付きやすい、咀嚼しやすい所から楽しんで読んで頂ければ幸いです。

お勉強頑張ってください。

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