冬物

ほどよく寒いいい季節になってきました。一年ぶりに革のコートだしたらカビてたがーん。10月末~11月頭にスマート・イルミネーション・ヨコハマの企画で、藤本さんの照明と一緒に音を出して赤レンガとかジャックとかキング(どっちも塔の名前)をビガビガさせて、やくしまるえつこさんと久しぶり(二年ぶりくらい?)に演奏したり、その次の週はジャズ・ドミュニスターズ・デビュー・ライブ@新宿PITINNだったのですが、菊地さんマイコプラズマでリハなど大変だた。リリックふたりでかなり書いたので(アンコール用に菊地さんが書いた曲のタイトルが、「3P」だったので、さすがだと思った)、これからブラッシュして次はもっと仕上がってると思います。ノンストップで二時間以上やったけど、45分くらいの尺だったらいつでも出来るので興味ある方はビュロー菊地までオファーお願いします。二人だから呼びやすいような。
あと、今月末の11/26~29に河村美雪さんと作品制作&ワークショップをおこないます。ワークショップ参加者募集。とのことで、以下情報転載します。おもしろいものになると思いますので、興味ある方は一緒に作品作りしましょう。
『形と暴力が私をパレードする』 ワーク・イン・プログレス参加のお誘い
                        日時:2012.11/26-29
                     場所:横浜大桟橋CIQプラザ

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『形と暴力が私をパレードする』は、世界観が形成されるプロセスに焦点をあてた音と言葉と身体によるパフォーマンス作品です。
この作品は、空間を人が動くことによって音が生まれたり死んだりするセンサーを介したサウンドシステム『音の海』を独自に開発するところから、昨年春にスタートしました。この『音の海』は、人工生命という科学分野の知見に基づいて「環境の進化」を人が経験可能にすることを目指したシステムです。
『音の海』は、人の動きに呼応して、システム自身が音の鳴り響き方を進化させていきます。その結果、空間の音環境が人の動きに呼応しながらゆっくりと変化し続けて行きます。このような仕組みによって、音の鳴り響き方の半分はパフォーマーがコントロール可能であり、半分はパフォーマーにはコントロールできないシステムになっています。
私は、このままならない『音の海』が発する音、言葉(録音された)と、生身のパフォーマーの動き、声、言葉がセッションしながら、やがて音楽や歌、物語の世界観を空間の中に形成していく過程をパフォーマンスにしたいと考えています。

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わたしたちはすでに今年の9月に、『音の海』のための実験を横浜大桟橋で行いました。その際に、この作品のサウンドデザインを担ってくださる大谷能生さんをお迎えし、パフォーマンスの為の音の生き残り方のアドバイスを頂き、現在も調整を進めています。
そして11月、いよいよパフォーマーの方々をお招きして『音の海』を介して「世界が形作られる過程」をセッションするワークショップを開催したいと考えています。この11月のワークショップは、来年3月以降を目指している作品の完成公演の最初の一歩となります。
が、まだ一度も作品化したことのない新しいシステムという事情もあり、まずは今後ご参加を依頼したい数名の方をお招きして、トライアンドエラーを現場で繰り返し得るワークショップを開催しましょうということになりました。
ご興味をもっていただけましたらどうぞご連絡いただけますように! 詳細をお知らせさせていただきます。
河村美雪 
miyuponta@gmail.com
http://leiruharant.blogspot.jp/

 以上。で、今週末は名古屋で読書会で「ゴダール的方法」の第一章を精読します。取り上げられているゴダール作品の該当箇所は実際に全部映してみる予定。
さらに、日曜日は、今池得三にて、カーネーション「SweetRomance」ツアーにゲスト参加。
いまだに信じられません。ほんとに一緒にやれるんだろか。
これまでもしカーネーションというバンドを聴いたことがない人は、20歳でも40歳でも60歳でも、いまからでも十分合流間に合います。アルバムもライブも。まー、五分だけでもお忙しい時間の合間を縫って、試しにiTuneでもレンタルでもYOUTUBEでもなんでもいいからとにかく一度聞いてみてください。
あ、リンク貼りゃいいのか。
新譜のリード曲。20年前に作った曲を初レコーディング!
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=KdK7W3h3wWY[/youtube]

NEW MORNIGもあったー
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=TbK6mkKb5hg[/youtube]

Garden City Life
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=bKE4Q0kPb2k[/youtube]

ジェイソン
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=Xy1i_7TrN30[/youtube]

UTOPIA
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=LIqOvOp6ZuY[/youtube]

夜の煙突
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=mM18Gu9NmwU[/youtube]

このくらいにしときますが、名古屋!!! 行くぞ!!

http://www.carnation-web.com/news/

o月ラッシュ

O月某日 ひさしぶりに、ソロで朗読+サックス。サックスを口にくわえて吹きながら江戸川乱歩の「芋虫」を全編読むという試み。もちろんほとんど声としては言葉にならず、小説の内容はリスナーには聞き取れなかっただろう。約45分。
O月某日 天才・ムネカタ率いるWoolsにサックス・セクション参加。渋谷7thフロアー満員。対バンもDjも良く、いい企画だった。Woolsはやっぱり自主企画で丁寧にライブやるのがいいな。
O月某日 ふたたび渋谷。こんどはUPLINKで「ジャズメルカ」。アニメは全然見てないので、どうなることかと思ったが、好評だった模様。映像と音響が完全同期した状態が2、3分続くと、逆のそれらを統合させている機能がショートして、何も頭に入らなくなる。という話をしたら。「それは病気だ。なんらかの症例だ。」とみんなに気の毒がられる。
O月某日 ふたたび渋谷。というかDOMMUNEで、さやわか君のホストで「僕たちのゲーム史」出版記念対談。65/68(09)系の集積回路話。ジャズ喫茶の方がDIG-DUGは早い。光栄用語辞典で自分探し。トランキライザーという言葉はゲームで覚えた。などなど。本の方はまっとうな歴史書なので面白いと思います。ダ二ベル氏のDJ最高。
O月某日 新宿風林会館5F、もとキャバレーのイベント・スペースにて柴田聡子、三沢洋紀と三人で8曲ほど演奏。その後、こけしになったDJぷりぷりの誕生カウントダウンにあわせて川染君とフリースタイル(30分)。横浜に戻って柴田・三沢とともにカラオケ・スナック城崎で朝三時まで熱唱。

で、今日は7days以来の大谷能生MJQTです。渋谷LUSHにて。7時オープン。対バンは大島さんのユニットと、AMEPHONEさんのカリビアン音楽プロジェクト。
http://www.toos.co.jp/lush/

これ終わったら、ほんとにしばらくステージ仕事ないので、みなさんよろしくご来場をお待ちしております。

感想というジャンル

『官能教育』ご来場いただきましてありがとうございました。プロデューサーの徳永さんがtwetter上などでの(?)感想をまとめて、メールで送っていただいたので、ありがたく読ませていただいております。以下のような感じ。
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昨日おっしゃっていたネット上の感想を集めてみました。
すべてツイッターからです。
「見てきた」「おもしろかったー」等、簡単な感想は省略しましたが、
他のイベントや舞台と比べると、ひとことで済ませている人は少なく、
分母の数のわりに、何かを触発されて書いている人が多いという印象です。

すずきとしお ‏@ToshioSuzu
producelab89『官能教育』「大谷能生×川端康成『山の音』」観劇。大谷さんの朗読を音楽のように聴きながら、三人の女優さんの何気ない仕草にエロチシズムを感じる。特に個性的な仕草をする訳ではないのに、しっかり三人の個性が見えていた。

ゆーり ‏@Ure888
今宵は『官能教育』大谷能生×川端康成「山の音」を拝見。官能教育は全作品に伺っているけど、今までとは趣が違ったな。なんというか、絵で言うとこれまでが油絵なら今回は水彩画。趣が違ったせいで最後まで頭のなかで「?」てなってたけど、アフタートークで一気に視界が開けた気がした。ごちゃごちゃした書類をトントンして揃えた気分。大谷氏が低音ボイスで淡々と語る性癖!や、今回も「教育」されました。大谷氏がときおりつかえながら朗読するのが逆に良かったなーなんて思う自分はやはり声フェチなのだと自覚した夜だった。

かいらくえんなつき ‏@natsukinoboyaki
官能教育「山の音」日常の女性のエロさって、油断にあるのだと思うのだけど、さすがに舞台の上では油断が足りてなくて、ちょっと不満。ここまでストイックでなく、もう一仕掛けあったらよかったのではないか。

のっちゃん ‏@sunseed_n
『官能教育』大谷能生×川端康成「山の音」@新世界。難解だった。 エコーする心象風景。こだまのような、打ち返すさざ波のような。家人の事を山の神っていわなかったかっけ?。と思うと、ちょっとした戦慄が。その山の音がどこから(誰から)なのかと。三人の女優の作り出す空気が素晴らしい。

hrdmsy ‏@hrdmsy
その後、官能教育 http://www.producelab89.com/  大谷能生×川端『山の音』。生活の音、風の音、演者の声、多様な音が多様な鳴り方で聞こえる。それに反応する/しないことも含め、舞台を構成する一要素である音響そのものにこうまでバランスが置かれた演劇もありなんだな、と。

azusa hirosawa ‏@sarauriaz
官能教育みてきた。事前に聞こえてきた宣伝文句も、ご本人によるアフタートークも相当にエロ推し、フェティシズム推しだったけど、そこじゃねえよおおお、といいたい。

柳井祥緒(作・演出担当) ‏@17cmyanai
「官能教育・山の音」、久しぶりにめっちゃ面白い舞台観た。演劇?パフォーマンス?とりあえず大谷さんの見たいものが悉く僕のツボにフィット。たぶんマザコン、そして真性変態に対するコンプレックスを持ってるはず。その自意識をきちんと作品に昇華していて痺れた。

troookie ‏@troookie
官能教育 大谷能生×川端康成「山の音」。テキスト量が少し多いかなとも思うけど、面白かった。構成がシンプルで、受け取っていて気持ちいい。このシリーズ信頼できる。しかしなんといってもアフタートークの最後あたり、マイクのコードで遊んでいた大谷さんの指先がいちばん官能的だった。

波佐谷聡 ‏@stripes0228
そういえば昨日、大谷さんの官能教育観に行ってきました。大谷さんに教わる事は本当に多いのですが、官能という視点で全く僕には及ばないような所を教育された気がしました。僕の実家は昔ながらの畳ばかりの家ですが、そこで生活している母や祖母への見つめ方が変化しそうで少しだけ困惑しています。

佐々木敦 ‏@sasakiatsushi
そして六本木に移動して新世界にて、徳永京子プロデュース官能教育シリーズ、大谷能生演出朗読音楽による川端康成『山の音』。出演は佐山和泉&間野律子from東京デスロックとナイロン100℃の水野小論。なんとなくそんな予感もしてたけど女優陣は終始一度も台詞を発さず、全編大谷君の朗読。リアルタイムで朗読=声を取り込んで加工変形編集しつつ幾つも重ねてゆく、アイムシッティングインアルームというかライヒ初期テープ音楽みたいなことをやってるのだが、面白いけどちょっと得意技に持ってき過ぎな気もした。あと、このアイデアは川端向きではなかったんじゃないかなあ。

桜井圭介 ‏@sakuraikeisuke
大谷能生「山の音」@六本木新世界。音と声(テキスト朗読)を大谷が担い、客席を向き横一列に並んだ3体の女優は(発話せず)身体と所作を「展示」する。クールだ。漱石「吾輩は猫である」の寒月君の「俳劇」というのを思い出した。

chaghatai ‏@chaghatai_khan
官能教育 第5回 大谷能生×川端康成「山の音」新世界。畳とYシャツと私、愛するお義父さんのため、きれいでいさせて♪ミラーボール使うならダンスのエピソードじゃないかな。と英子推しとしては思うのでした。

吉田アミ(東京 ) ‏@amiyoshida
大谷能生の朗読劇観てきましたー。エロいものを期待してたのですがエロくなかったのでそういう意味では残念でしたがたぶん、よしおはエロに興味がないのだなという感想を抱きました。コンセプト的にエロくなりそうなのに女優の動きは大谷家の猫そのものなのでした。その発想で考えると鮎、中絶、家の中の女性とは避妊手術を受けた家猫の生態と共通しており、その視点で演出し直したら面白いなとかいろいろ考えてました。アフタートークで「なんでもない仕草からその人の生き様が分かって面白い」という意図があんまり伝わらなかったのは、女優の3人が完全に人に観られている生活の仕草をしていたから。女の人ならわかると思いますが一人でいるときにああいう動きはしないですよねー。口紅を塗るという仕草を入れるところなどおっさんが考えた女性像すぎて違和感があった。あと、冒頭のアイロンがなぜ、ジェスチャーだったのか。演技でアイロンの重さが感じられなかった。手首はああならないはず。それはいいとして、ほかは小道具出していたのになぜ、アイロンだけ透明?その辺のことを聞いてみたいものだ。小道具をまったくださないで畳の上から一切出ないで一日の動きを1時間にまとめるような芝居なのかと思ってたらそれも違う。あと、朗読に関しても、3人に意味を持たせるなら音響もうちょっと工夫できた気が。マイク外してしゃべんないで朴訥とやってる冒頭のようなのが続くと自分としては好みであった。サックスが入って盛り上がっちゃう感じとかかなり音楽よりだったのでそれはそれで楽しめたんだけど女優がもったいない!とか思ってしまった。私はエロい動きが見たいので、口紅塗るよりは、後ろ姿で髪の毛とかすとか、煙草を吸うとか、顔を洗うとか、栗を剥くとか(サブリミナルエロ)、ぞうきんがけするケツを見せろとか思った。はっ!最近、富永監督の映画を観てたのでエロ仕草にうるさい状態になっている!っていうか、あれって、部屋とYシャツと私か。Yシャツもなんか意味があったら面白かったのに。唯一、男の存在を感じるのはYシャツだったわけだけど、あれがなぜ、4枚だったのかよくわかんなかった。最後落ちるのかと思った。西川美和監督の「ゆれる」のパンフだったと思うけど、香川照之が「男のおばさん」だという指摘があって、あれで洗濯物を畳むシーンがあるんだけど、それを思い出して、これ、女優じゃなかったらどうなっていたんだろうと思ってためしに吉田隆一さんで再生し直したらすっごい面白かった(笑)新世界はじめていったけど面白い場所だったな。新しい演劇やるにはちょうどいいスペースだと思いました。音も悪くないし。女の人たちが足音を立ててないところとか猫っぽかったんですよね。私なら、一人はもっと足音をどすどすやらせる。あと、女優の横顔が観たかったなー。

藤原ちから/プルサーマル・フジコ ‏@pulfujiko
大谷能生の官能教育、メモ。予想外の内容だった。大谷さんのフェティシズムはいわゆる「萌え」とはだいぶ違うらしい。明日から、もっと人のことちゃんと見てみよう、と思った。朗読にしても、キャッチーな都合の良いとこだけを抜き出して引用する感じでは全然なかった。つまりプロパガンダ的なところがなかった。ただ「山の音」の時間が流れていて、そこに女たちが出たり入ったりしている。というか、現れたり消えたり、と表現したほうが正確かも。そして究極的には、居ても居なくても存在としては同じ、という状態に至っていた気がする。時流と全然関係ないものをつくれてよかった、と大谷さんは言っていた。

masayukisakane ‏@SakaneTigers
producelab89《音符と身体によるリーディング》大谷能生×川端康成「山の音」。途中から、ほとんど力を入れることなく、夢見心地で、女優のしぐさをぼーっと眺めていた。僕のデータにインプットされていない官能感覚表現で、ある意味すごく贅沢な作品だった☆きょう出演していた水野小論さんは5月に観劇したナイロン100℃『百年の秘密』でヴェロニカ役をやっていた人だった。すげぇ嫌な女の役。きょう目撃したのは全くの別人だった★これも観劇のたのしみのひとつ☆水野さん以外に東京デスロックの佐山和泉さんと間野律子さんが出演。女性が畳の上で立ったり座ったり日常的なしぐさをするだけの演劇って、まさかCASTAYAの正体って、大谷能生じゃないか!?東京デスロック『演劇LOVE2008』。倦怠期『CASTAYA』もそうだけど、蜜月期を演じた佐山和泉さんと橋口久男さんの演技もトラウマ級にすごかった★http://deathlock.blog89.fc2.com/blog-entry-24.html … 大谷能生さんは音楽家だけど、東京デスロック『2001年~2010年宇宙の旅』に出演していたし、徳永京子さんも彼らの作品性を以前から理解していた。突拍子もない作品だったけど、これ確信犯だな。全員逮捕だな(笑)大谷さんが川端康成の作品をテマティックと評していたように映画というか、蓮實重彦の技法も入ってきていて、文学、音楽、演劇、映画の技法がいい感じでせめぎあってきた☆【論考】《1》大谷能生×川端康成「山の音」。「山の音」は、サザエが3つで始まり、鮎が3びきで終る。川端作品のテマティックな側面に興味がそそられるけど、僕は大谷さんが言っていたルーティンのしぐさの官能性に舵を切りたい。「女性が畳のうえでアイロンをかけてYシャツをたたむしぐさ」。 

ひなつ ‏@hinatsugurashi
教わる、という意味で、まさに官能教育だった。覗き見するひとの視点に忍びこむ愉しさ。関係性を求めない、妄想力。その信奉。透明人間、か。透明人間って、相手に触れたいけど物質じゃないから触れられないだし、あるいは自分の存在を知って欲しいと“一般生物”は主張したくなると思うんですが、その気配すらない、というのがあの演出の最大のキモな気がします。

感想ありがとうございました。ツイッターすごい。
エロくない、という感想多めのようですけど、すいません。わたしのなかでは「畳一畳分の間口にいる女性の仕草を見る」=「黄金町の京急下の女性/アムスの飾り窓の女性の仕草を見る」なので、えー、あれで精一杯ですね。照明途中でピンクにしたりすればもうちょっとエロだったかしらん。あと、演出には興味があるけど、設定とか裏設定みたいなものには自分は全然興味がむかないんだなーと、やってみて思った。小物とか振付になんにも意味を持たせる作業しなかったので。むー。
今日は、なんとこれ全部、渋谷円山町で、

1)映画美学校・音楽美学講座講義(95~05まで)*レギュラー講師仕事 
2)同ユーロスペース二階オーディトリウムで、佐内正史×川本真琴「沼をこえて会いに行こう」ポエトリーリーディング+ライブ 
*9/26発売のミニ・アルバムで、一曲編曲と第二ピアノを担当させてもらっております。
http://natalie.mu/music/news/75853
3)O-NESTで「Moe & Ghost」発売記念ライブにサックスで二曲ゲスト参加
http://moeandghosts.com/#
4)深夜はCLUB-ASIAでBlack-SmokerPresents「EL-NINO」

という豪華四本立て! あの坂を夕方から朝方まで3,4回登ったり下りたりする予定です。よろしく~

Sweet Romance発売/明日から「官能教育・山の音」2day4ステ

9月19日今週の水曜にカーネーションのニューアルバム「Sweet Romance」がリリースされました。
なんと、その一曲目「Spike&me」にラップというかリーディングというか、そういうもの&サックスで参加させていただいております!!!! オファーがあったのがちょうど欧州ツアー中で、メールボックス開けて、しばらく何かの見間違いかと思い、ぼんやりしてしまいました。そりゃ、するよねー。もう何年越しだ? Don’t Trust収録のゲスト・ヴォーカル曲「ボクハナク」で名前を知ったのが最初ぐらいだから、25年近くもファンな訳です。日本戻ってすぐに収録とのことだったので、リリックは旅先で書いて、「テーゲル、ヒースロー、ナリタ、アンカレジ。旅の空の色はみんな同じ」みたいな、なんとなくそんな気配が出る詩になった。←このラインは結局使わんかったか。GOKのレコーディング時に、「ちょっと動物多めにしてみました」って言ったら、直枝さんもGOK近藤さんも笑ってたな。アナログ・レコーディングだったので、フロウを楽譜に起こして、なんとかエディットなしで収録。その模様は特典映像に入ってます!
ともかく、私のことはおいておいて「Sweet Romance」大傑作でしょう。アルバム一枚という単位がこれほどまで力があることを、ふたたび私たちに教えてくれるパッケージだと思います。音いいなー! 

http://www.carnation-web.com/sr/

そして明日から「官能教育・山の音」はじまります。二日間4ステージ。ライブハウス会場なので、ふらりとお立ち寄りください。22:00スタートの回もあります。
小品ですが、楽しんでいただければ幸いです。会場でお待ちしております。

9月のライブ/蓮沼フィル/大橋可也トーク/官能教育

9月のスケジュールです。さすがにライブ減らしてますが、一本「初演出舞台作品」という大きな仕事があるので油断ならん。とりあえず今週末の京都・名古屋の蓮沼フィル、よろしくです。

●9月8,9,10日
蓮沼執太フィルツアー

蓮沼執太フィル|シーシーウー・セカンド・ツアー 2012

●9月15日 

アフタートーク出演with平倉圭@大橋可也&ダンサーズ+空間現代 
http://dancehardcore.com/topics_whispers_suspicion.html

●9月22、23日 
『官能教育』第5回 ──音符と身体によるリーディング──
大谷能生×川端康成「山の音」

評論家、音楽家として縦横自在に活躍する大谷能生が、初めて舞台を演出します。
題材とするのは、川端康成の隠れた名作「山の音」。老いを迎えたひとりの男の、急速に近づく死への恐れ、その合間に立ち昇る性の残像を、冷静かつ鋭い筆致で描いています。男の死と性は、妻、出戻ってきた娘、息子の嫁、かつて思いを寄せていた妻の姉など、周囲の女性達によって輪郭を濃くしていきます。
この物語を大谷は“家にいる女達の物語”へと反転。3人の女優のしぐさに託します。
音楽はもちろん、大谷の書き下ろし。音符と身体が文学をリクリエイトする、『官能教育』の新機軸です。

原作:「山の音」川端康成
演出、朗読、音楽:大谷能生
出演:佐山和泉(東京デスロック、青年団)
   間野律子(東京デスロック)
   水野小論(ナイロン100℃)

日時:9月22日(土) 19時30分~&22時~
23日(日) 17時30分~&19時30分~
☆上演時間は約45分を予定しています。

料金:2500円+1ドリンク

場所:新世界 http://shinsekai9.jp/map/

予約:Produce lab 89サイト http://www.producelab89.com/

企画・制作:Produce lab 89(ハチジュウキュウ)

問い合わせ:090-8308-4433

7days無事終了!

 あっというまの一週間。無事に7days朝昼晩3×7=21連続公演、終了いたしました。連日の盛況で、とりあえずお店にもお金落とせたし(収支決算ギリギリ黒字! ありがとうございました!)、all pass 20枚完売。一週間でUst視聴者総計10000人超ということで、みなさんに楽しんでいただけたようで何よりです。全21公演見た人がなんと二人もいた。最後はその二人もふくめてみんなでカラオケ朝まで行きました。楽しかった~。

 多少疲れてはいるんですが、むしろ充電完了みたいな調子で、次にやりたいこといろいろと思いついております。勘違いされている方も多いと思うんですが、あくまで単に「40歳記念」で、特に「誕生日記念」のイベントではないので(誕生日は6/29です。蟹座0型長男メガネ)、ということは、今年のうちはあとこれ何回かできる。あさのぶ、ひるのぶ、よるのぶの他に、みんなで早朝なおし(焼酎をみりんで割ったもの)でも飲みながら朝顔を観察する「てるのぶ」、浅野忠信さんをお迎えしての(面識ありません)「ただのぶ」、突発的にはじまり即収束する原発トーク「ちぇるのぶ」などを冬にかけてやりたいところです。ウソですやりたくありません。

 ウソじゃないのはこちら! HOTHOUSE初の遠征じゃー!! 明日から神戸と名古屋に伺います!! チェック・ワン・トゥー! フラッテド・フィーフス! トゥーファイヴ トゥーファイヴ!!

 






菊地成孔presents “HOT HOUSE”(dance party) @クラブ月世界
http://gessekai.net/archives/ai1ec_event/3719?instance_id=98


菊地成孔presents “HOT HOUSE” @Live & Lounge Vio
http://www.liveandloungevio.com/schedule.html

 履き倒れの街、神戸のパーティー・ピーポーの諸君。日本のセントラル・シティ、名古屋の遊び人の方々、会えるの楽しみにしてます。よろしくっす!!

覚書8/19

 いよいよ最終日。朝の部は、大好きな歌曲その他たくさんあるんだけど、一日かけるのはどーかな? 的な感じで、ぱらぱらっとマット・デニスとか、ウォルター・ドナルドソンとか、ホーギー・カーマイケルとかを取り上げる予定です。あ、ジョビンもやろうかな。今回の企画では「スタンダード」作家しばりで、要するにエリントンやモンクなどのジャズ・ミュージシャンの作品はオミットして、もっぱら歌とその器楽ヴァージョン、という関係でやろうと思っておりました。スタンダードの作家はジャズメンじゃなくて、職業作曲家。その作品を演奏の素材として使うのがジャズメン。という訳で、ここには微妙な緊張関係があります。そのあたりまで解説出来ればなと。
昼の部は、ゴダール研究の画期を成す「ゴダール的方法」の著者である平倉圭さんをお招きして、ジガ・ヴェルトフBOX発売記念、68~72年ぐらいのゴダール作品を分析的に見ながら、音と映像との切断と結合について考えます。MAC上でアドビのソフトを使いながら、具体的にゴダールの音響と映像がどのようにMIXされているのか、その方法論を明確にあぶりだす。先日打ち合わせしたんですが、かなり目からウロコの講義になるのではないかと思います。「ゴダール・ソシアリズム」における、左右のスピーカーの音の分割の意味とは? 
夜!!! 出演者を並べますよ。
大谷能生(a-sax,Vo)
吉田隆一(b-sax)
坂口光央(key)
大島輝之(vo,g,ds)
波多野敦子(vl)
千葉広樹(b)
柴田聡子(Vo,G)
木下美紗都(Vo)
山田杏奈(Vo)
そしてスペシャル・ゲストに
直枝政広(VO,G/カーネーション)
というね。もうこれはすばらしい面子。ゲスト・ヴォーカリスト入れ替わり立ち代わりで、オリジナルとカヴァー曲。誰が何をやるかは伏せときますが、「UFO」「そして僕は途方にくれる」「Rock’nRouge」その他!! がレパートリー入りしてます。
明日からスタート。みなさまのご来場をお待ちしております。

覚書8/18

6日目。朝の部はヴァーノン・デューク/ジミー・ヴァン・ヒューゼンという、どっちも貴族みたいな名前の作曲家ふたりをとりあげます。前者はロシア生まれのアメリカ移民で本名はヴラジーミル・アレクサンドロヴィチ・ドゥケリスキー。後者の本名はエドワード・チェスター・バブコップ。ヴァン・ヒューゼンは芸名で、たまたまですが、どっちも本名から遠い名前で活躍した作曲家ですな。やりたい曲はここは決め打ちで「巴里の四月」「言い出しかねて」「水玉と月光」「雨模様」ですかね。
昼の部は、平井玄さんと二木信さんをお招きして、「誰でも出来る反政府運動」という自分で付けておきながらどうなんですかこれ笑 というタイトルでトークします。一応ね、下準備だけは真面目にメールでやりとりしておこうと思って、平井さんには68年~70年時と、今回の11~12年時のデモの組織論になにか異なりがありましたらご意見をお伺いいたしたく、二木君には、ここ10年の、反政府運動と見なせるかもしれない事象についてご教唆願う、と頼んだのですが、平井さんからは「あんまり内容はかたくしないでやりましょう」とのレスがあったので、まーどうなりますか。この日は完全に聞き手という感じで、昨今の民衆行動の状況について勉強したいと思ってます。
夜の部は、これは去年から自身のメイン・プロジェクトのひとつとして継続している吉田アミとのコンビ「朗読DUO」の新作です。これまでさまざまなテキスト+演奏というかたちで、書き言葉をあらためてステージの上に乗せてゆらす試みをしてきた訳で、ここ何回かは映像としてucnv氏に文字のグリッヂ投射を試してもらったりと、毎回実験実験実験、今回はライブ・コラージュとして、しかもskyp中継で!? ド・ザイナー河村康輔氏に参加してもらう予定であります。そして対バンには、朝吹真理子+植野隆司+Sachiko.M! もちろん初顔合わせ。文学関係者も必見ではないか、と。

覚書・8/17

5日目! もしかして大分このあたりで朦朧としてきているかもしれません朝の部は「虹の彼方に」「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン」「スリーピング・ビー」「噛むレイン・オア・カム社員」(←まちがい「カムレイン・オア・カムシャイン」)「ゲット・ハッピー」「ストーミー・ウェザー」…など、空で書いてもバンバン好きな曲が出てくるハロルド・アレン。小粋というか、軽くひねりのきいたいい曲が多いんですよ。演奏しがいがある。練習しときます。
昼の部は「美術としての音楽/音楽としての美術」ということで、なんだか最近日本でも企画の多い? サウンド・アートというものについて、ICCの畠中実さんと、現在アサヒ・アート・プロジェクトでグロウ・アップ・プログラムを継続中の蓮沼執太くんをおよびして、その概念、歴史、可能性についてトークしてみようかと。トークの土台に、畠中さんがキュレートした二つの展覧会の内容を据えます。ひとつは2000年におこなわれた「サウンド・アート――音というメディア」展。もうひとつは、2003年の「サウンディング・スペース」展です。もうかなり前の展示会なわけですが、特に前者の内容は、ぼくが経験した「サウンド・アート」の美術館体験のなかでもとびぬけて素晴らしいもので、しかーし、この二つの展示のあいだには、音によって何をするのか? という姿勢に対して、根本的なところで断層があるようにずっと思っていました。そのあたりを当人に直接追及してみたい。ざっくり美術史から見た「サウンド・アート」の通史レクチャーもあるので、この手の作品に興味のある人はよろしくです。ああ、これも資料まとめないと…。
夜! は、2010~2011年のあいだに、毎月最終日曜日の昼に江古田のフライング・ティーポットで開催していた自主企画「康・大谷 Monthly Sunday Afternoon Session」を久しぶりにやろう、ということで、石川高さんと中村としまるさんをゲストに迎えて、完全即興による非・音楽と音楽のせめぎ合いをライブします。昼夜続けて見ることをこの日はお勧めしたいなあと。

覚書8/16

 四日目! 朝の部、ここからピアニストが大谷桃さんに代わります。同じ「大谷」苗字ですが、従妹でも妹でもまさかの隠し子でもなんでもなく笑、単に偶然で、某音楽大学在籍中のハタチのピアニストをミヤコ先生がスカウトしてきてくれました。お題はリチャード・ロジャースです。ロレンツ・ハートとのコンビによる佳曲の乱れうちから何をやるか、悩ましいところですなー。
昼の部は、あーっとすでにSOLDOUT! 「菊地大谷の2001~2012年総括」ということで、二人でコンビを組んで仕事をはじめてからもう干支が一周したという、おそろしい事態を振り返ってみようかと。現在、二人のこの時期の仕事の一覧を依頼して年表にまとめてもらっているのですが(当日配布します。下手するとブックレットぐらいの分量になるかも…)、まあ、たぶん、「あー、オリンピックとか見た?」「フェンシングだけ見た。すげ面白い!」とか「ロス五輪の空中飛んでた開会式の、あの機械が実用化された。ただし水面限定で」みたいな、そろそろ疲れが来ているんで、いい加減の雑談になると思われます。
そして夜の部。東京の浅い眠りに俺たちが吐き出す黒い煙 もう無理って座り込んだ熱いコンクリ に日々 ヒビ われ ひろがり マザマザとマザファカに 見せつける風穴 の空いた胸板にひびく言葉の暴風夜 BLACKSMOKER!! 熱帯夜 もう待ったねーや いまここ荻窪に登場!! 19:30スタートから22:30まで、ノンストップで繰り広げられる狂乱のパーティ。あえて決めない当日のセッション・オーダー。どうなるか? 当人たちも一寸先は闇。黒い光と煙に満たされた音の饗宴を見逃がすな! JUBEくんからの連絡によると、ゲスト・ラッパーも大勢参戦するために待機している模様です。