5時半起床。乾布摩擦。落ち葉で焼き芋を試みるが失敗。豆乳と青汁。庭に来る野鳥の数が少ない。特に毎年やってくる四十雀の姿がない。暖冬のためか。午後イチで新幹線に乗って大阪入り。すかさず梅田たこ梅でコロ、聖護持大根などいただく。新世界BRIDGEでD.J=L.P名義の初ライブ。ややアイディア先行の感あり。だが充分な感触は掴めたと思う。打ち上げではホルモン鍋を前にして、とにかく節制につとめた。今回の関西行は長いのである。
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12月26日
5時半起床。乾布摩擦。野菜ジュース。食生活は、脂肪、糖質、塩分、酒を減らさないといけない。それと運動だ。静物画を描く。いつでもそうなのだが、どういうわけか、絵でも書でも最初の一枚がよく出来る。また「失せ物を探すときは、探そうと思わないで家の中を整理する心持でやれ」という森鴎外の言葉を思い出す。町に暮の気分あり。険悪な顔で歩いている中年男がいたりして、これも暮のものだ。
12月25日
5時半起床。乾布摩擦。以前、書店フェア用の色紙を頼まれた。さんざん考えた末「野に野犬あり」と書いたらボツになった。「野に遺賢無し」の捩りだが、「野に野犬あり」は荒涼とした感じがあって、いまでも悪くないと思っている。仕方が無いので「つらいんです あたしほんとは つらいんです」と書く。夜は入谷なってるハウスで大谷能生、シマジマサヒコ、尾嶋優のトリオ。ミュージシャンとしての自分をまたしても量りにかける。課題は多いが得るところの多いステージになったと思う。夜、庭で焚き火をしていたら、近所の学生風カップルに注意される。
12月24日
6時起床。乾布摩擦。庭を掃き、水を撒き、焚火。この順序でやらないといけない。瓢亭の朝粥を模した鰹餡の粥で朝食。頗る体調が良い。史記は殷本紀に突入。暗唱するにつれ、グラマーが未発達な分、高度に発達したシンタックスの魅力に改めて大きな手がかりを得る。11時、前田来。某所の原稿「竹芝桟橋と帝国ホテル」を渡す。天気が良いのでネクタイをしめて前田君を見送りがてら散歩に出る。金文堂で表札用の板を買う。頼まれている表札を失敗してしまって、もう一枚書くつもり。浅草へ出て、並木の薮でお銚子一本、大阪屋でチキンライス。鴬谷まで歩いてしまおうと思い、根岸の横丁に足を踏み入れた。「おや珍しい」。喫茶店の婆さんが言った。花柳界の出らしくお白粉焼けがひどい。
「そんな格好もするんですか」
「たまには背広だって着ますよ…。しかしなんだか静かだね」
「バルブの影響でね」
「バブルでしょう。それに、いつの話ですか」
「なんだか知りませんけど、さっぱりです。客なんか来やしない」
まだ8時前だというのに、町全体が暗い。
「お師匠さん連中が駄目になった」
「駄目のメはメシアンの…ってやつだ。しかしまたどうして」
「どうしてって残業代ってものが無くなったんです」
「……」
「ホワイトカラーエグゼンプションって言うんですか、残業代が出ないそうです」
「ずいぶん勉強したね」
「いや、御手洗さんに聞いたんです」
経団連、恐るべし。
「おとついですか、旦那さん方が七、八人でもって挨拶に来ましてね。もう来られませんからって。お琴やってるのもいれば、お茶の稽古の方もいました。練乳につけたイチゴなんか食えるかって。その旦那さん方がお稽古の帰りに寄ってくれたんです。ああ、バルブの時代は良かった」
「バブルね」
「お師匠さん連中、あがったりです。お師匠さんだけじゃない、角の薬屋ね、精力剤だか強壮剤だか、あんなもんもさっぱり売れなくなっちまった」
「そうか、ユンケルンバでガンバルンバと思っても残業代が出ないんじゃあね」
「ですからね、残業のあとのモツ焼きで一杯もなくなっちまった。この頃のサラリーマン、みんな電車で帰るって、タクシーの運転手なんかも泣きですよ。腹いせにニューファッズのCDなんか窓から放り投げたりして、それで随分捕まったりなんかして」
「俺も電車に乗って早く帰ろうっと」
帰宅して先月引っ越ししたちろみ君の表札と川崎君に依頼された掛軸用の書を書く。調子が出ない。テレフォン・ショッピングで注文した高枝切鋏が届く。「浦安、橋の下の夏」著者校正。9時就寝。
12月23日
6時起床。庭を掃き、水を撒き、落葉を燃やす。プロテイン入り牛乳、野菜ジュース、パン、コーヒー。これからは健康に留意した生活を心がけようと思う。読者諸兄、これを私の禁酒宣言と受け取っていただきたい。今日は史記本紀の二巻目と周易下経を読み継ぐ。大いに参考になる。ラムネ瓶のスケッチ等して一服した後、イコノクラスム時の文献渉猟、写本生産の促進について調べる。畳を張り替えたら部屋が寒くなったと妻が言う。なるほど、朝目覚めたら空気が冷たいように感じた。
12月18日~22日
血液検査の結果が出た。悪い。肝機能と中性脂肪の値がイケナイ。なんとなく良くはないんだろうと思ってはいたけど、具体的に数字で説明されると呆然とする。単にお酒の飲みすぎではすまないようで、薬も二種類もらう。一ヵ月後再検査ということで、これから年末に向けてはっきりと「病人」宣言をして、節酒することにします。これから会う人、ワタクシ病人なんで基本イタワルように。学力は体力からだ! 子供も学生もぶん殴れ! 若いんだから立って飲め!(禁酒!)
12月17日
朝起きると吐き気と鼻水が止まらないので、義父母を送り出してからさらに寝ている。面目ない。昼起きて仕事しながらヨメの帰宅を待つ。おかゆを作って食べる。夜は鳥つくね焼き銀杏入り。野菜の煮物。ブロッコリーとキャベツの炒め物。
12月16日
昼豊橋の父母が来る。昼食はみなで蕎麦。名店小嶋庵。元町、山手と散歩し中華街へ、悟空でお茶しようとしたが満員なのでローズ・ホテルへ。義兄義姉と合流し、福満園で会食。自分でメニューを組み立てたコース。食後、ケーブルカーで静かに一杯。と思ったがなんと満席! あの長い長いカウンターに奥まで人が座ってた。ケープ・コッドも貸切で、すごすごと家に戻る。フランク・シナトラのTVショウなどをDVDでみながら飲み直し。
12月15日
早朝5:00~起きて機材の配置換えその他。8時くらいにまた寝る。すぐ起床。11:30~美容院。短めに切る。戻ってサウンド&レコーディング・マガジンの取材。何もない。といったのに本当にウチまで取材に来やがった。コタツで肘をつきiBookを触ってる姿を写真にとられる。その他、家にある機材の解説。ほぼ半分がもらい物であること、電池で動くものばかりだということ、ものすごい行き当たりばったりに機材が増えてること、MIDIで機材をつないだことがまったくないこと、フィールド・レコーディングを¥5000のマイクでやったことなどを話した。面白がってもらえたようだが、記事は大丈夫か。カラーで3pだそうだ。終了後立ち飲み&万里。バカが喜ぶ西洋の遊びの話など。
12月14日
昼起床。やはり胃の調子悪し。大掃除開始でくしゃみも止まらず。色々と模様替え。午後からちょっと仕事をして、整体に行く。首の骨が3箇所亜脱臼とのこと。その他、肩こりがひどいのをチェック。胃にはキャベツとブロッコリーがいいそうです。家に戻って、横浜橋の南山亭でサムゲタン。一人一匹。うまい。ブロッコリーは大きなボウルに入れてかき混ぜながら食べる。キャベツは一つまるまるコンソメで煮て、逆さにして芯の部分をくり抜き、そこにポートワインを注いで食べた。家に帰って直ぐ寝た。