九月二十日

イノダコーヒ(伸ばさないのがポイント!)で朝食。ヒレカツ・サンド(非常に美味しい。が、ソースで手がびしゃびしゃに。京都はウスター文化圏)。今日はみっちりとチェルフィッチュのリハーサル。演劇関係は時間厳守が当然。10:30集合と言ったら10:30にはもう練習ができるようになっている(ということはもっと前に集合している)。新鮮。というか、緊張しますね。彼らに倣って二時間前から体を温めてウォームアップする。入念なストレッチ。初日はスピーカーの位置決め、照明の調整など。結局LR二発のみで、客席ではなく舞台中央にセンターが来る様にセッティング。PANの時間がヘッドフォンで作ってたときとかなり違うので、ずっと微調整してました。稽古中はMIXER卓の前でずっと待機。待つのも仕事のうち。しかし、ある運動性を持つ不確定な舞台に、固定化されてしまった音をあわせることは不可能であることに気づく。本番までには対策を考えなければ。焦る。しかし早々にあきらめて呑みに出る。オーセンティックなバー&大衆酒場へ。本醸造の樽酒にはすこし早かった模様で残念。〆さば、てっぱい、万願寺、鰆味噌漬、鰻白焼。鰻も〆さばも脂の処理が絶品。柚子などの薬味のバランスも各皿ごとに調整してあって、感動した。京都の酒飲み友達バスラッチタカヒロ君もお勧めしてました。今度は店開けから入りたい。熱燗に切り替えたら二時間ほどでトータル一升呑んでしまった。

九月一九日

なんとか原稿を片付け新幹線に飛び込み入洛。関西は台風がちょうど通り抜けたばかりのようで、着いた日からずっと快晴が続きました。とてもいい天気で、気持ちよかったです。ただ、昼夜の寒暖の差が非常に激しい。朝方なんて窓開けて寝ていたら凍えそうになった。京都の娘さんには、名古屋の「名古屋巻き」(髪型)みたいな強烈なファッションの個性がみられないような気がする。無難な服装が多いと思った。京都芸術センターで音響さんと顔合わせを済ませ、宿は二条城の先にあるArtist inResidence。格安。ここ、たまたまずっと一人部屋だったので(役者の何人かは相部屋)楽でした。出入りも自由だし。自転車を借りて四条へ。おけいはんに思いを馳せつつ京阪電車で大阪に移動。北浜ワークルームにてレクチャー。電音本4冊?も売れた!   和民でさっくり打ち上げ。プレミアムモルツがうまかった。終電で京都に戻る。夜の京都を自転車で走って帰宅。

九月十六~十八日

原稿仕事が溜まっていて四苦八苦。Esquire Webサイトの新連載は、以下のサイトをご覧ください。 しかし、締め切り14日でいろいろ遅らせてちゃんと提出したのにまだ更新されていないといのはどういう訳か。(さきほど連絡が来て、開始は10月10日からだそうです。乞うご期待。)

http://www.esquire.co.jp/

九月四日~十七日

駄目だ。忙しすぎて日記書く気がまったくおこらない。覚えていることだけ簡単にメモっときます。

  • チェルフィッチュ京都公演用の音楽を本格的に。音効と音楽のハーフ、みたいなものが必要なので、なかなか上手くいかないが、ちょっとずつ馴染んできたような。しかし、これ、相当に変わってるけど、本当にまっとうなお芝居です。稽古で森下スタジオというところに日参。
  • サイゾー連載打ち切り決定。最終回は横浜の閉館した映画館特集ということで、日劇の前で写真を取る。その後、吉田町タウザー→野毛フライ屋と打ち上げ。おつかれさまでした。
  • 映画美学校で岸野雄一さんと、来期の講義日程について打ち合わせ。クリティカル・コースの講師として参加します。てっきりゲスト講師の扱いだろうと思ってたら、通史を野々村文彦氏と一緒に受け持つってことで、全部で9コマもやることになった。嬉しいけど準備が大変。10月からです。
  • 9月21日からリニューアル・オープン(予定)のEsquireWebサイトで、新連載がはじまります。BOOK246で毎月好評(好評?)開催中のレクチャー・イベント「持ってゆくうた、置いてゆくうた」シリーズの内容を、毎月抜粋・編集して掲載してゆくます。一回目は「深沢七郎」。初回ご祝儀ということで結構ボリュームありますよ。どうぞお楽しみください。読んで興味をもたれた方は、今月は27日、テーマは「色川武大a.k.a 阿佐田哲也」。彼の愛した戦前~戦中の軽音楽をたっぷり聴きながら、自分の街が焼け野原になった時に、必要とされる音楽を考えてゆきます。

http://www.esquire.co.jp/?OVRAW=esquire&OVKEY=esquire&OVMTC=standard

  • 今月発売のNOBODY誌に冨永昌敬監督作品「パビリオン山椒魚」についてのエッセイ。これからも映画については、事実の確認とか一切しないで適当に書くことを、これ書きながら決めた。どうせもともと細かい話なんかしらねーし。
  • 9/16は新宿御苑側のandZONEというお店で、tamaruさん主催のライブにソロで出演。sax+PCで30分ほど。みんないい演奏だったので刺激になった。
  • そういえば坪口昌恭トリオレコ発イベントにも行った。ヴィブラフォン入りで素晴らしい演奏。このトリオの射程距離はすごい長くて、上手くこの方法論が定着すると、これからのジャム・セッションの基盤を変化させるほどの可能性があると思う。このメンバーでMJQの曲使ってなんかやってほしいなー。
  • 10/21のイベント用に新バンドを立ち上げる予定。朗読テキストを制作。
  • 10/18に「大谷能生new electoric trio」西荻窪ビンスパークで、植村昌弘氏のMUMUと対バン。トリオ名はいろいろすったもんだあーだこーだした結果、「Politico 3s」に決定。
  • 今年の夏野菜は非常に貧弱であり、八百屋の店先が随分と寂しい。茄子だけはよく育ってる模様。
  • 朝顔ではなく、プチトマトの苗をベランダで毎朝観察。
  • 明日から関西です。まずは北浜ワークルームでレクチャー・イベント。ゲストの川崎弘二さん秘蔵の音源&スライドが楽しみ。その後、京都芸術センターでチェルフィッチュ「体と関係のない時間」公演です。みなさまよろしく。では。

九月三日

昨日あとライブ一本と書いたけど大嘘。この日もライブだったmas@渋谷O-NEST。対バンはpasadena、万波麻希さん、REABEL FAMILiA。NESTはやりやすいですよ。ほとんどホーム状態で、楽しく演奏するも、やはり疲れがたまっていてヘロヘロではあったが、レベル・ファミリアでガンガンに踊れてよかった。対バンの諸氏といろいろと情報交換。

九月二日

昼過ぎに一度はっと目が覚める。昨日寝る直前に、念のためと思って、随分前に貰って家に一錠だけ残っていた睡眠導入剤を飲んだので、寝入りばなの記憶がなく、ここがどこだか思い出せず一瞬焦る。思い出してからも頭と身体がぼんやり痺れてて、寝た気がしなかった。クスリ関係はほんと俺は効きすぎて駄目だ。2時過ぎくらいから動き出し、ナンバまで行って立ち食いうどん食べて、寿司を軽くつまんでから帰宅。帰ったら家のパソコンが新しい機種になっていた。そのPCでいまこれ書いてますが、モニターでかいなー。九月のライブ・インフォメーション更新してます。今月はあとライブが一本と、京都でチェルフィッチュの舞台の音楽監督をやります。超問題作?

九月一日

なんとか遅刻せずにオンタイムで渋谷タワレコ横の日レンに到着。そしたらまだ誰も来てないでやんの。タツヤ、ホカマさん、シェーン、キヨミ、ゴツ(到着順)という今回の移動メンバーが揃ったのは10時近くであった。小雨の中、しずしずと出発。今回は車のスペースに余裕があって楽だなあ。快調に飛ばし、浜松PAで昼食。食堂が二つあり、セルフの方の「八丁味噌うどん」に心ひかれながら、みんなと一緒に広い食堂の方に入った結果、ついうっかり「うなぎスパゲッティ」というものを注文してしまう。言うまでもなく大失敗・・・。食後に併設のカフェ(タリーズだったか?)でコーヒーを頼むが、これも薄くて飲めたもんじゃない。浜名湖を遠い目で眺める。午後、静岡から愛知、岐阜を抜けて、だいたいこのあたりが一番長く感じますな。だんだん頭が悪くなり、目に映る字を(ラブホテルの看板とか)なんでもそのまま声に出して読み始めるオブジェクト指向が発動。そのまま5時半に大阪市到着。noonは梅田駅から程近いガード下のクラブで、リハの最中、ガンガン電車が通過する音が頭のすぐ上で鳴ってちょっと怖かった。リハ後、店でだらだらしているメンバーたちを置いて一人で梅田の食堂街に走り、おでんの「たこ梅」で蛸やわらか煮、大根、くじらスジ、卵などで日本酒。途中でイシモトさんを電話で呼びつけ、コロなんかを追加して二人で食べる。これでようやっと大阪に来た人心地が着いた。出番まで中崎町を散歩。このあたりは昔知人が住んでいたので土地勘があり、しみじみ歩き回る。戻るとnoonはなかなかの盛況で、Kenho、2828君、ワークルームのスタッフさんたち、そのワークルームでこのあいだやったレクチャーに来てくれた女子などなどが来てくれていて、楽しく飲みながら喋る。楽しすぎて出番前にガス欠しそうになったので、奥に引っ込んでソファーでちょっと横になり、いざ本番。お客さんの頭しか見えない妙に高いステージで、演奏はまあまあの出来だったでしょうか。終わった後どっと疲れが出て、よろよろしていて、みんなに心配された。今晩はバンドから一人バレてKeNhO氏宅に泊めてもらうことにする。その後、何か食べて(なんとかムナシとかいう変な名前の店?)部屋に行き、就寝。

八月三十一日

サイゾー原稿仕上げて送信。今回は高円寺取材ということで、中央線沿線の知人にずいぶんと情報をもらった。コロさん、竹原さんありがとうございました。明日の支度をしてから急いで代々木に行ってmas最終リハ。終わったのが23時で、で、またハマに戻って、明日集合時間は渋谷に朝9時。大丈夫か。

八月三〇日

昼からヤマダタツヤ家の機材でソロ音源最終MIX。随分と音変わりました。ありがとう。しかし、終わって聴きなおした瞬間に、いろいろとまた直したいところが見えてきて、帰りのバスの中でものすごい不安に襲われる。が、やりすごして帰宅。中華一番でモツニラ、サンマー麺、焼き餃子、紹興酒。

八月二十九日

19-23時で大谷トリオ、リハーサル。リハといってもまだ新曲が出来ていないので、これまでの曲のおさらいとアレンジ見直し中心に。他の企画用に作っていた音とかをPCで出しながら演奏したりしてみる。意外と好感触。10月から植村昌弘さんのMUMUと共同でマンスリー・ライブ・シリーズを始めるので、がっちり仕上げていかんとなー。ライブの告知に関してはまた後日。しかしバンド名がいまだに決まらない。問題である